アンティーク家具の店イチユウ

素材:家具用の材木と年代一覧

 どの時代にどんな木に人気があったのか。またその素材がもつ特徴を職人たちがどのように生かしたか。アンティークを見る上で重要なことなので、リストアップしてみよう。

●Amboyna
   ウォールナットのこぶ杢に似た美しい輝きのあるすばらしい色をした木。
   18世紀とリージェンシー期にほとんどベニヤとして使用。

●Beech
   肌色系。17世紀から張り地家具(ソファー、肘掛け椅子など)の枠材と
   してムクで使用された。多くの塗り家具や、ギルド家具(金箔を張る)の
   素材となった。

●Cherry
   オレンジ色。磨くとブラウン。アメリカでクイーンアン及びチッペンデー
   ル様式の多くの家具にムクで使われた。

●Chestnut
   明から暗までの色がある。18世紀にフランスの田舎風家具にムクで使用。

●Coromandel
   暗色、太い縞柄入りの杢。青白い線が入った部分もあるがほとんど黒色に
   近い。18世紀後期とリージェンシー期に流行した家具にベニヤとして使
   用。

●Ebony
   高密度で重量がある(比重が大きい)。磨くとほとんど黒色。ステッキな
   どに良く使われた。

●Elm
   薄茶色の堅木。ウインザーチェアやその他英国の田舎風家具にムクで使用。

●Kingwood & Tulipwood
   18世紀のフランスでキャビネットメーカーがベニヤとして使用。高級家
   具用。縞柄が特徴。英国では18世紀後期にバンド(表面の飾り)として
   使用。

●Mahogany
   英国のキャビネットメーカーに人気が出た1730年ころアメリカより輸入。
   他にサンドミンゴ、ホンジュラス、スペインなどが主な産地。ビクトリア
   期には赤色が好まれたが、現在はナチュラルカラーが人気。

●Oak
   堅木。中世から17世紀後期まで英国では最も多用された。米、欧でも応
   用が広がり、良質な家具の内装材にもなった。

●Olive
   黄緑色の堅木。17世紀後期、主にベニヤとして使用。縁取りや模様の一
   部など装飾用材としても使われた。

●Pine
   柔らかく、青白い色の木。英、米では引出しの底、裏板などに使われた。
   19世紀には安価な家具の代表。ペイントされたものが多い。

●Rosewood
   高級な暗色系の杢目。通常黒い波線(縞)が入り、英国リージェンシー期
   では一番人気。

●Satinwood
   西インド産は美しい黄色。18世紀後期に大人気。ムクはめったになく高
   価。

●Virginia Walnut
   アメリカ産。磨くとマホガニーに見える。1730年からベニヤ、ムク両方に
   使われた。

●Walnut
   1660〜1690年まではムク材、その後 1735年まではベニヤとして使用され
   た。ビクトリア期にはアメリカのみならずヨーロッパ中で大人気となる。
   とにかく杢目が美しい。

●Yew
   赤色の堅木。ベニヤ、ムク、どちらにも使われた。17、18世紀の優れ
   た英国田舎風家具に多用された。

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